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  • 2019.08.27 Tuesday
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映画

『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』

昨日はやっとやっと『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』を観ることができました

 

当初群馬県内では上映予定がなくて、コリン・ファース×ジュード・ロウでも手を上げる映画館がないってどーゆーことよ・・・と愕然としていたら、東京での上映期間にちょこちょこと東京に行くことがあっても時間を作れず、でもうダメかなと諦めていたところにシネマテークたかさきで上映してくれることになり、なんとか鑑賞できました

これで2016年まだ観ていないけど絶対観たい映画はひと段落といったところでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

※以下感想です

 ネタバレありですのでご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色調、テンポ、作品が醸し出す雰囲気・・・

ラストシーンのあの終わり方も含め、”ミニシアターな作品を観たなぁ”という満足感に包まれる

 

しかもそれがコリン様にジュードにニコール・キッドマンというメジャー作品の主役級を贅沢に配してこういうテイストに仕上げたという驚き

 

 

大恐慌前夜から大恐慌の時代が舞台、『ミッドナイト・イン・パリ』より少しあとの時代

 

フィッツジェラルドは生活が破綻し、ヘミングウェイは戦いに身を投じる時代

 

わかってはいるんだけど、映画に出てくる彼らというとどうしても『ミッドナイト・イン・パリ』でのジャズエイジなイメージが強すぎて

あれだけキラキラしていたスコットとゼルダが出口が見えない状態に置かれていたり、若く燃え上がっていたヘミングウェイがどこか死に場所を探しているかのようであったり、”あの頃”を知っているかのような気持ちになってしまっていて、切なくなってしまったな

 

マックスとスコットのシーンはどうしても『英国王のスピーチ』を思い出して、他の作品も思い出しながらのガイ・ピアースのカメレオンっぷりに改めて巧いなぁと思いました

 

 

冒頭の登場シーンから、普通じゃないオーラを漂わせまくりなトマス

 

近くにいたら友達にはなりたくないタイプです・・・はい

 

けど、まあ典型的な”天才すぎて社会不適応”ってタイプの人間なんだろうね

そして、頭の中で止まることのない湧いてくる言葉たちを捉えてしまうともう周りが見えなくなってしまうんだろうね

 

 

そしてそんなトマスに如何にして惚れ込んだのか、家庭を犠牲にするほど惚れ込んだのかをもっと掘り下げて欲しかったような気持ちもなくはない

通勤列車の中で、デスクで、静かに原稿を読み進めるマックス

 

ずっと帽子をかぶっていてともすれば表情が読みにくくもなるのだけれど、それがラストシーンの帽子を取った表情にうまくつながったなぁ

 

 

冒頭、音楽に合わせてテンポよく原稿に手を入れて行くマックス

 

本ってこんなに手を入れられて作られていくんだと驚く

編集者も作家の言い回しとかその人なりの言葉を理解していないと手を入れることはできないよね

 

編集者って隠れた影の作家だなぁと思わせられました

 

作家が目指す完成形と、読者をうならせる完成形へ、うまくバランスをとりながら着地させる仕事なのかな〜なんてことを考えていたら、太郎さんにリスナーの求める場所へと持っていくClassical Tuningでのプロデューサーとしての柏木さんのエピソードを突然思い出してしまいました

本を書くということも、音楽を創るということも、芸術というものは自分の満足する方向へ突っ走る作者とそれを操縦する人物がいて成り立つものなのかもしれない

 

電子機器なんて当然ない時代、紙とペンとタイプと・・・

もしパソコンとかがあったらマックスは編集がラクだった?と一瞬思ったけど、それ以上にトマスが文章を生み出しまくって大変なのかも(笑)

 

 

タイトルから、コリン様が主演の映画かなと思っていたけれど、『GENIUS』という原題を目にして、物語が進んで行くにつれて、これは”天才”トマス・ウルフの人生を描いた物語なんだろうなと感じました

 

 

  • 2016.12.18 Sunday
  • 23:38

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