久々に2日連続映画
今日は
『ジャージー・ボーイズ』
ミュージカルの映画化、しかもそういうイメージのないクリント・イーストウッドが監督ということでミュージカル映画好きとしては気になっていました
※以下感想です
ネタバレありですのでご注意ください
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ミュージカル映画かと思いきや、ミュージカルだったのはラストだけで(『マンマ・ミーア!』カーテンコールでのWarterlooみたいなカンジ)
挿入歌としてフォー・シーズンズの楽曲を聴かせながらも、重すぎず軽すぎず、セピア色に見せていく
グループの栄光と陰を描きながらも、“『君の瞳に恋してる』が誕生するまでのエピソード”というのが本作の隠されたテーマなのかなと個人的には感じる
『最後のマイ・ウェイ』もそんなテイストだったなぁ
時代を超えて歌い継がれる歌にはエピソードがつきものか
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そして驚いたのが、メンバーそれぞれの視点から観客に語りかける手法を用いていること
『ハウス・オブ・カード』でもこの手法とっているけど、今流行っているのかな?
ひとつのグループでありながらもそれぞれの立場からグループやメンバーをどのように思っていたかがそれぞれ違うのがまた面白い
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俺様でお山の大将で、業界や社会に適応できないトミーという人物
いつかはこの人が足を引っ張るのではないか?と思っていたらやっぱり・・・
シナトラをはじめ、この時代はまだギャングと繋がり、自身も豪快に問題を抱えているのも今より一般的だったのだろうけど
対照的なボブ
ギャラは4等分と主張し、問題を抱えるトミーと距離を置きつつ才能を発揮させる為にフランキーと手を組もうとする姿にその選択は合っていると思うよと思わずにはいられなくなってしまう
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そしてギャングのボスのクリストファー・ウォーケン
渋く味がありながらも背筋をピシッとさせられるボスオーラ
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フランキー役の人、最初えっ?16歳に見えないんですけど・・・(爆)と困惑していたら、その後何十年と演じられていて、どんどん年齢を重ねてそのときどきの味わいを見せるのは巧かったです
フォー・シーズンズのメンバーは皆さん舞台版でも同じ役を経験された方々なのですね
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おネエなプロデューサー・クルーがなんだか
リベラーチェみたいだなと思ったら、ウチと同じくらいの速度でボブも同じこと思ったらしい(笑)
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JERSEY BOYS、ニュージャージーの少年達
「ジャージーの人間は裏切られてもそこで見捨てない」
他の3人が活動する意志を持たなくなっても膨大な借金を自分が払うと宣言しフォー・シーズンズを名乗り活動し続け完済するフランキー
なんだかんだ言ってもメンバーの絆はそう切れるものではないのだろう
そう、ニュージャージーということでBJを思い浮かべた
どんなことがあったって兄弟のような固い絆で互いをリスペクトし続けている
この気概は“ニュージャージー魂”とでも言うべきか