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  • 2019.08.27 Tuesday
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映画

『ある過去の行方』

なんだか気になる(まあ理由はいつも書いてることなんだけどさひやひや)ベレニス・ベジョ主演(しかもカンヌ獲ったよ)ということで、気になっていた『ある過去の行方』を鑑賞

チラシに書かれているあらすじからも、何度か見た予告編からも、普通だったら気にもしないタイプの映画だなぁ・・・というところなのですが、ベレニスが気になって時間があれば見たいと思っていた作品






※以下感想です。
 ネタバレありですのでご注意ください









 










淡々とした展開の映画は今までにもいろいろ見てきたけれど、この映画はドキュメンタリーでも見ているかのような、群を抜いて淡々としているなぁと思っていたら気がついた。

音楽がないんです。

劇中音楽がなくただひたすら台詞を聞かされる
だからすごいリアルなカンジになるんですね

ラストシーンの最後でエンドロールにかぶさるようにやっと音楽が流れる。
またそれがすごくマッチしてました。



パリが舞台の映画というと、華やかな、誰もが憧れるパリジャン・パリジェンヌ像が垣間見えるものですが、この作品の登場人物たちにはそんな理想の姿が皆無

ここでも書かれているように手前にある服を引っ張りだして着ているような人たちが、裕福とは言えない仕事をしながらなんとか生活している生々しさ



クライマックスで「そういうことだったのかー!!!」といろいろと明らかになって納得なのがいいスパイスになっている映画は結構ありますが、この映画ではとにかく小出し
しかも淡々と

サミールの妻は植物状態
 ↓
マリー=アンヌとサミールの関係を知って自殺未遂
 ↓
自殺未遂の前日にふたりのメールを妻に送ったのは私(リュシー)
 ↓
妻のメールアドレスを教えてくれたのは妻じゃない
 ↓
その人は・・・

ひとつの事実が明らかになり、それってどーゆーこと?というぼんやりしたものが時間の経過とともに頭の片隅に追いやられた頃にかぶさるように明らかになる更なる事実

ここまで小出しな展開の作品には慣れてないので面食らった
しかも、より深く複雑な方向へと事実が明らかになっていくからね



サミールとアーマドは雰囲気が似てるなぁと思っていたら「ママがサミールを愛したのはアーマドに似ているから」というリュシー台詞
しかもリュシーの父親はサミールで3人目なのだと言う

きっとマリー=アンヌはこういうイラン系の若い男が好きなのだ、きっとサミールも年を取ったら捨てられるのだと考えていたら・・・

あるひとつのタイプの男、しかも若くないといけないから必然的に時が来たら別の男に変わっていってしまう、マリー=アンヌは一人の男を愛し続けることが出来ない病気なのだと思ってしまう

マリー=アンヌがサミールの家(仕事場の2階)を訪ねるシーンあたりから、サミールが今でも妻を愛していることがなんとなく明らかになってくる

明確なその後は提示されなかったけれど、ラストシーンからサミールが妻をとるのは目に見えていて

リュシーも、アーマドも、フアッドも、もちろんサミールもマリー=アンヌは失ってしまう

男をとっかえひっかえのような人生への報いなのかと考えてしまう自分がいた



フアッドは最初のシーンから、大人の事情に巻き込まれてしまった悲劇を感じたんだよね

まだ幼すぎて、リュシーのように状況を理解・整理し自分の気持ちを述べることが出来ない

大人に見えるリュシーもまた、はじまりの頃には物心がついていたから全ての記憶があり、それ故にこのような状況になる
(またこのリュシー役の子がよくまあこんなにベレニスに似た人を見つけてきたという雰囲気)

大人が惚れた腫れたをするのは自由だけれど、何の力もない子供はいつだって巻き込まれてしまうのだから子供のことも考えなさい!と思わずにはいられなかった

フアッドも時間はかかるけれどアーマドに馴染んでいく

リュシーともレアともフアッドとも血のつながりはないけれど、リュシーとレアがマリー=アンヌと暮らし、フアッドがサミールと暮らすよりも子供たちはアーマドと一緒にいるのが一番幸せなのではないだろうか?とさえ考えてしまった



この後のことはみなさんのご想像にお任せしますというラストだけど、考えるその後はみんな似ているんじゃないかな?

そしてこのラストシーンで、なぜ初日初回先着限定プレゼントが香水だったのかが納得

日々のことで精一杯のマリー=アンヌは果たして香水なんぞつけていたのだろうか・・・?なんぞという思いが頭に浮かびました

ウチもここぞというときに今日貰ったサンプルを使ってみようっと

 
  • 2014.04.26 Saturday
  • 23:51

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