『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』観てきました。
1月は出張あって忙しいし見たい映画の公開も相次ぐし、ということで、年内に観れる者は観ておきたいと思ったのですが、朝の上映回がないということ、フランス語教室の後夕方の回に行ってみました。
今急上昇中のトム・ヒドルストン主演だし混んでるのかな?と思いきやそうでもなくて。
普段1000円か譲ってもモーニングとかの1200円でないと映画観ないからわかんないんだけど、通常料金だとこんな入りなのかね・・・
トム・ヒドルストンとティルダ・スウィントンが主演の吸血鬼映画と言われちゃあ観ないワケないでしょ!ということで気になってた作品です。
※以下感想です。
ネタバレありですのでご注意ください。
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オープニングロールからしばらくぐるぐるぐる・・・と続く。
ちょっと酔って目が回っちゃうんじゃないかなんて思ってしまうが、気がつくとこの作品独自のテンポに体がなっている。
吸血鬼の話、カリスマロックミュージシャンの話ということから観る前に予想してた現代的なきらびやかさというカンジではなく
アダムの本当に現代に生きてるの?と思ってしまうクラシカルなカンジ、ティルダの雰囲気と相まって妖艶で無国籍なカンジと、予想とは全然違った雰囲気。
それだけにエヴァの存在が異質でかきまわされるのがよく表現されてる。
それと、そんな世界観だけにイヴのiPhoneが出てくるのが不思議になってしまう。
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夫婦なのに一緒に住んでなくて
久々に再会するとイヴはすっかり姉さん女房。
『マイティ・ソー』ではソーよりロキでしょ!と思っている
フィッツジェラルドさんということで、独特の顔たちではあるけれども男前なトム・ヒドルストンが、デトロイトからタンジールへ向かう飛行機を手配するあたりからはすっかり甘えん坊さんにしか見えない(笑)
あんまりよしよしってされすぎて、夫というより弟か子供?!
そもそも、何故ふたりは夫婦になったのだろう?(しかも3回も)
きっと彼らも何世紀も前に普通の人間としてこの世に生を受けたのだろうけど、何らかの理由で吸血鬼に血を吸われ転生し、吸血鬼として永遠の生を得てしまったのだろう。
年の離れたふたりがどうして愛し合うようになったのか?
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シェイクスピアの中の人説もあるクリストファー・マーロウが吸血鬼で今も生きているという設定。
彼は“上物の血”をイヴに提供して来たが自身は“汚染された血”によって生を終える。
どうやらアダムも血の入手には苦労しているよう。
病院に潜入しO型のRh(−)をなんとかスレスレで入手している。
“汚染された血”
じつはこれが今作で監督が伝えたいことなのではないかと思うんだよね。
医療に進歩、科学の進歩によりサプリメントや医薬品を体に与えるようになった人間
環境汚染もあるだろうし、添加物の入った食品を口にする。
つまり、現代の人間は科学的に生み出されたものに少なからず蝕まれていて、全く蝕まれていないクリーンな現代人はいないのではないか?ということ。
そしてまた、そんなクリーンな人間はもうこの世にはいないからこそ、ラストシーンでアダムとイヴは血を吸うことを選択せざるを得なかったのではないだろうか、と思うんだよね。
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「イアンはいいゾンビ」とか、たまにアダムがゾンビと言うから、最初は吸血鬼vsゾンビのストーリーになるのかと思ってしまったよ(笑)
どうやら彼の言うゾンビとは自分のファン、つまり普通に言うところの“ギターキッズ”とかその辺なんだろうけど。
それにしてもイアンを遺棄するシーンの生々しさといったらもう・・・
ここが一番ドキドキだった(でも怖かった〜)
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たまたまウチが観る映画のチョイスのせいもあるんだけどさ(というかそれ以外に理由はないんだけどさ)、ミア・ワシコウスカはウチの中ではレイチェル・マクアダムスみたいなポジションになってしまってるわ。
本人の性格とは関係無いのに、ウチが観る映画ではことごとくイラッとするキャラポジション、ムカツクキャラポジションというか・・・
『アルバート氏の人生』でもアンタがしっかりしないからアルバートは死んでしまったじゃないか!と憤ってましたが、今回もアンタのせいでアダムとイヴは流浪の生活を送らなくてはならなくなったじゃないか!というカンジで。
別にミア・ワシコウスカが悪いワケじゃないのに、この子がスクリーンに出るとイライラしてしまうというか(苦笑)
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とりあえず、これで今年の映画納めかなというところです。
そうそう、12月だから今年もほっかいどう映画まつりやってます
まあ去年2.5口だか出したのに、ウチ以上に12月に映画を見た人はいないという自身があったのに、1回タダ券が2枚当たっただけという結末でしたので、どうせロクに映画観てない人に半年タダ券が当たるんでしょ(-_-;)という考えでこの企画全く信じてませんが(爆)
とりあえず今年は0.5口
いろいろやらなきゃいけないことと、観たい映画で考えると札幌では今年はもう映画は無いかな?というところ
もし観たいのが運良く八戸か下田でやってれば観るかもだけどというところです。
まあ今回もまた年明けになってしまうかもしれませんが、今年もぶったまげる回数映画館に足を運びましたので、ランキングでもできればいいかなと考えてます。