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映画

『英国王のスピーチ』

【cynthiaの日本経済に貢献するシリーズ】

今日はヒルズに行く用があり、時間もちょうど良かったので映画館に寄ってきました。

映画を観るという電力消費行為だけどヒルズは自家発電ということで後ろめたくないし。

東京で映画を観るのはこれが初めてだなぁ

経済に貢献とか言っときながら1500円出したら「本日レディースデーで1000円となります」って言われてラッキーと思ってスイマセン_| ̄|○

アカデミー賞だからというよりも『王●のブランチ』で公開時に特集しててストーリー自体に興味があった『英国王のスピーチ』

ヒルズの映画館の上の階は宇宙船みたいでした。
スクリーンに入るとき入口に“定員:652名”ってあってどんだけ広いんだ???と思いながら入ってぶったまげました(◎o◎)
舞台挨拶ができるようにステージがあるし、後方上部には貴賓席みたいなのがあるし。
八戸の公会堂の1階席の3分の2ぐらいはあるかもね。

そんなだからスクリーンもすごくデカイ!!
こんなにでかいスクリーンで映画観たの初めてだよ。
でも気持ちいいね。


以下順不同で感想です。
※毎度のことで申し訳ありませんが“続きを読む”以降はネタバレしてます。
 ご注意ください。






昔はとかく派手さのある話題作ばっかりが気になってたけど、昨年の『オーケストラ!』しかり最近はこの手の派手さはなくてもしっかり進んでじわじわくるカンジの作品って好きかも。
金と時間と電力の問題がなければリピートしたい作品です。
だんだんおこちゃまから脱却しつつあるのかな。 


演出がおもしろいなぁと思った。
3つ挙げてみます。

初めてバーティ(ジョージ6世)がライオネルの元へ治療に訪れ、大音響で音楽を聴きながら朗読を録音する。
途中からバーティの声が聞こえなくなり音楽の音が大きくなっていくんだけど、この朗読の出来がどうなってるのかというのが想像できるんだよね。
で、ライオネルのち治療はどんなものなのかワクワクさせてくれるんだよね。

で2つ目は、この治療(もしくはカウンセリング)のカット割りも斬新。
ライオネル目線で見たとき、バーティが座るソファと壁が現代的な感覚がするし、バーティがを真ん中に入れないんだよね。
まだまだ心を開けないバーティの心情を現わしてるよう。

3つ目の面白いなというのは、クライマックスのスピーチ。
こういうシーンで音楽を入れるか入れないかの評価ってあると思うんだよね。
で、よくある手法をとるのなら音楽を入れずにバーティの声だけで緊張感を持たせるんじゃないかなとウチなら考える。
でも、うまくマッチした音楽が入ってるから劇的になるし、邪魔だと思わず更に感情移入して彼のスピーチを聴ける。


こっからはつれつれと。


「どうせ・・・」と投げやりに朗読の録音を聴いたバーティと妻エリザベスのシーンはこっちもうるっときた。
で、ライオネルについていけば大丈夫だよ!とバーティを俄然応援したくなる。


父王ジョージ5世が亡くなった後初めてライオネルの元へ治療に訪れ、憧れだったプラモデルの組み立てをしながらバーティが自らの生い立ちを語るとき、自分もライオネルのように彼の吃音の理由に気が付いてしまって切なかった
プラモデルの組み立てをさせてもらえず切手の収集をさせられ、聴き手やX脚を矯正され、乳母に虐められ、一番心を開いた相手だった末弟も哀れな境遇の中で早世してしまう。
“これが帝王学だ!”と言われたとしても今の時代だったら虐待であり絶対に許されない育てられ方をしたバーティ。
「4〜5歳の頃からずっと吃音だった」と父王に怒られてもこっちからすればアンタがそーゆー育て方しなきゃ吃音にならなかったんじゃないとこっちが悲しくなるような。

それでも、だからこそ彼が家族を大切にしていたってのがひしひしと伝わってくる。
国王の座に就いた夜娘達がよそよそしく跪いたとき、孤独で家族だけだった彼は更に孤独だったんだろうな。
そのコンプレックス故に本を読んでやることもできないけれど、ペンギンの話だけど言いやすいから“ニシン”が登場したりする短いお話をしてやるというかつての小さな幸せ。
王になる重圧だけではない、海軍軍人のヨーク公としてごく普通の幸せな家庭で生きたかったという彼の思いもあの涙にはあったんじゃないかな。

エリザベスが彼を愛してるというのはもちろん伝わってくるけど、彼が妻を愛して大切にしているというのもところどころから伝わってくるよね。
「自由を奪われるのが嫌でプロポーズを2回も断ったけどあなたのことはそのときから素敵だと思っていた」とエリザベスが言うけど、家族(王室)でも居場所を持てずにいた彼にはエリザベスの存在は初めて得た安らげるものだったんだろうな。


ライオネルは妻に自分の患者が国王だということは告げていなかったわけだけど、初めてバーティが治療に訪れる前の晩には家族に「明日はすごい患者が来るんだぞ!」と興奮しているように感じられる(結局その場ではそのすごい患者が誰なのかは言わないわけだけど)
バーティとライオネルが決裂してしまう散歩の場面でも後々ライオネルが後悔する通り彼はバーティが王にふさわしいことに期待をしすぎてしまう。
バーティが“友”というものを知り、“友”になることが治療になることに気づきライオネルとバーティという対等な関係でいようとするわけだけど、彼の本当の心の中には王としてのバーティへの思いがあるんだよなぁとウチは考える。
(ちょっとこのレビューが面白いです)


“ドクター・ローグ”が“ローグ”となったけど最後までバーティがライオネルを“ライオネル”と呼ぶことはなくて。
それでも彼が初めて得た、もしかしたら唯一の友であることには間違いないんだよなぁと思う。
スピーチ開始時、スピーチだと思わずに「私に話して」と言い、バーティも言われるままにゆだねる信頼関係。
「スピーチが成功したら称号が欲しい」なんてジョークに対して本当に王への奉仕に対して個人に与える内では最高の称号を与えているし。

そのスピーチのために呼び出しを受けた時もロンドンは空襲警報が鳴り市民は防空壕へ避難するけど、彼は非難するかと尋ねる運転手を制する。
単に王命だからというのではない、友を助けるという気持ちもあったんだろうなとウチは考える。
そして友だから、直前の練習でも「本当はやりたくない」「失敗する」と本音を言えるんだろうなぁ。

でも最後までタバコはやめれなかったようだけど。


個人的にはエリザベスのチャーミングさも好きだな。
まさか患者が国王とは知らないライオネルの妻が帰宅したとき、まったりお茶とお菓子をしているのが王妃だと知ってあわあわしちゃうけど「1回目は“陛下”と呼んで。でも次からは“奥様”で結構」と庶民の目線に下りてくる。
いくら実績はあっても大主教のように変わり者のライオネルの治療なんて考えもしないかもしれないのに、その変わり者の治療を受けてみようと考えるあたりとかも。
最後は遂にライオネルと呼ぶし。
きっと夫はスピーチができるといつだって信じて寄り添う、短気(すぎる?)な夫を支える、時に緊迫する2人の男のストーリーの中で光のような存在。


考えれば、ライオネルって俳優の夢を諦めてないんだろうなぁ。
子供とはひたすらシェイクスピアごっこだし。
それからいつも蝶ネクタイなのからも変わり者なのがよくわかる(ここまでいっつも蝶ネクタイなのは軽●アナくらい?!)


とにかくとにかくクライマックスのスピーチシーンは感動です。
考えれば、大きな各国に配信する機械をいじるラジオ局の人間も、かつてバーティのスピーチを聴いた工場の人間もまた彼のスピーチはたとえが悪いけどぐだぐだになるかもしれないと思っているわけで。
そんな人たちも見せながら進むからいいよね。

で、イライラしたり、スピーチでどもりそうになったらやんごとなきお方でもFワードを考えたり言ったりする。
やんごとなきお方なのにというところとのギャップにウチだけじゃなく多くの人がクスッっと笑ってました。
海外ではそのFワードゆえにR指定になっているというのが残念です。そんな大騒ぎするほどでもないと思うんだけど。


そして当たり前ですが、役者陣いいよ

ヘレナ・ボナム=カーターってウチのな中は授賞式ファッションとかからティム・バートン夫人でジョニー共々ティム・バートン作品でキテレツキャラを楽しんでる人ってイメージなんだよね
『チャーリーとチョコレート工場』のチャーリーのお母さんを見たときに、素顔キャラは美人さんだから素顔キャラの作品も見てみたいと思ってたんですよね。
声の感じとかオーラとかマリオン・コティヤールもこんなカンジだよねって思いました。

コリン・ファース、初めて彼の作品を観たことになります。
『シングルマン』もチャンスがあれば見れたらいいなぁとずっと興味がありましたが俄然興味を持ちました。

「海外では外国作品は吹き替えで見るのが普通で字幕版の方が観客数が多いのは日本ぐらいだ」と聞いたことがあります。
もともとウチは字幕版派ですが、この作品はやっぱり字幕版をおススメします。
まぁ、主人公が話せるまでを描く作品だから当たり前っちゃ当たり前ですが。
その喋り一言一言に込めた感情までもがすごいです。

とにかくオーラから全て役作りがすごい!!と思いました。
今まであまり洋画を観る方ではなかったので知ってる俳優さん自体少ないのですが、即お気に入りの外国人俳優リスト入りしました。


欲を言えば、この作品の時代の英首相を知ってたり、エドワード8世の世紀の恋とか、英国王の就任手続きとか予備知識があればもっとストーリーを楽しめたかなぁと。
チャーチルとかチェンバレンとか名前は知ってるけどんんん???みたいになっちゃったりしたんだよね
それから、冒頭のウェンブリー・スタジアムってデカいライブが行われる(ウチ的には嫌いなあのCMの元ネタ映像がのライブ会場でもある)あのウェンブリー・スタジアムですか???というカンジにお城の名前とか地名とかも分かればもっと理解できるのかなと。


エンドロールでSpecial thanks toの一番最初に出てきたのがLogue Family。
治療場面とかはフィクションだろうけど、ライオネルの子孫が協力しなきゃこの作品って世に出ることはなかったんだろうなぁ。


とにかく、観てる間も観終わってからもじわじわと心にやってくる楽しめたアカデミー賞受賞も納得の作品でした。
  • 2011.04.13 Wednesday
  • 23:54

-

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  • 2019.11.17 Sunday
  • 23:54
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Comment
私も「英国王のスピーチ」観てきました〜。
観る前に把握してたストーリー展開からあまり外れることがなかったのに、すっごく楽しく観れました!

王子の吃音が治るまでのサクセスストーリーかと思いきや、どちらかというとバーティとライオネルの友情ものでしたね〜。

今のイギリスよりもっと権勢を振るっていた大英帝国国王としてのジョージ6世のプレッシャーや、オーストラリア人聴覚士ライオネルのある種の疎外感などから芽生えた友情を、スピーチの練習を通して描いたものだと感じました。

それと、私も字幕版が素敵だと思います!
練習の雰囲気とかアクセントとかが、ダイレクトに伝わって良かったですよね〜。


ついでに、「オーケストラ!」とか「シングルマン」は、私もすごく観たい映画です。(『高慢と偏見』も観たい…)

最近のcynthiaさんのレビューが私のツボをギュウギュウ押しまくってて困ります。だってネタバレ部分が読めない…(笑)
  • あきなか
  • 2011/05/05 10:52 PM
【あきなかさん】

ぴあを読んでると関東圏では私が観たのは時期的にギリギリだったなぁというかんじですが、津軽ではまだやってるのですね!
叶うならもう1回スクリーンで観たいので羨ましいですo(^^)o

今週目にした新聞記事やキネマ旬報2011年3月上旬号の記事を合わせますと・・・
映画の製作陣が10年ほど前に興味を持ち、ライオネルの次男にアプローチしたのですが彼からの条件が「王太后の許可を得ること」、
そして王太后の答えは「私が死んでから」。
それで棚上げになっていたようです。
その後ライオネルの三男の息子がライオネルの日記を発見し出した本が『The King's Speech』
ライオネルの日記という資料が出てきたことで再び映画化に向けて動き出したそうです。
映画は開戦スピーチで終わりますが本の方は二人の死までの友情やライオネルの生い立ちも書かれているようです。
早く邦訳されて私でも読めるようにならないかなぁと思ってます。

先日のひとしくん( http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery1182_2.html )では本を書いたお孫さんが所有してる本物の開戦スピーチの録音を聴いて、あのラストシーンのゾクゾクを思い出しました。

吹き替えをされてる方もきっといい吃音演技をされているのでしょうが、やっぱり字幕じゃないと(声優さんごめんなさい)
コリン・ファースは撮影中はプレッシャーで麻痺したとまで言ってるんですから、やっぱこの産みの苦しみを堪能しないと!と思います。

『オーケストラ!』は昨年の11月にもうDVD化されているのですが、じわじわ上映しているところがあります。
3月の高崎映画祭でもやってましたし、確か八戸もけっこう遅かった方です。
もしかしたらこれからスクリーンで観れるチャンスもあるかもしれませんよ♪
『シングルマン』はそのうちいつかDVDで観ることになりそうです。
『高慢と偏見』は衣装やセットがしっかりしてるのでその辺もあきなかさんのツボなんじゃないでしょうか。

そんなカンジでこれからの私は不定期にコリン・ファース祭を繰り広げていきます。
なんか明日明後日はイオン高崎の映画館で『マンマ・ミーア!』を無料上映するのですが2日とも1日中スケジュール詰まってるので断念です。。。

私のレビューってネタバレ過剰ですよね_| ̄|○
いい作品だから観てもらいたい!!と気合が入りすぎて長々してしまいます。
あきなかさんのように核心をつきながらもサクッっとしたレビューを書けるようになりたいものです(^^;)
  • cynthia
  • 2011/05/06 10:08 PM
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  • 2011/12/30 5:26 PM